前回の続きです。
今年は、出雲大社と伊勢神宮が揃って式年遷宮を迎える年だとお伝えしました。
このことは、昔々の日本にいた、出雲族と日向族との和合を意味しているとも言われているんですね。
神話では、天孫降臨のニニギノミコトの孫、イワレビコが九州より大和入りした際、既に大和で王国を築いていたニギハヤヒと、どちらが天神の子か、その証拠を見せ合ったとあります。
その時に出された証拠が、天羽羽矢(あめのははや)と歩靫(かちゆき)でした。
天羽羽矢とは、『はは』に蛇の意味があることから蛇の呪力を負う矢、歩靫とは、その矢を納める細長い筒(腰や背につけるもの)のことを言うのだそうです。
両者は偶然にも同じ証拠(天羽羽矢と歩靫)を出し、ニギハヤヒの方が折れて、イワレビコに帰順することとなったのです。
この、イワレビコが後に初代天皇として記されている神武天皇なんですね。
神話では、あくまでも穏便に事が進んだように描かれていますが、
全国にあるニギハヤヒやその父、スサノオノミコトを祭ったとされる神社の数の多さが、本当はそうではなかったことを物語っているように思えてなりません。
神話とは別に、こんな話があります。。。
昔々、ず〜っと昔、西の大陸にいた人達が、二つのグループに分かれて、自分達の先祖が住んでいた地、日本を目指しました。
一つのグループは陸を渡り、日本海側の出雲の地に拠点を作り、出雲族となりました。
もう一つのグループは海を渡り、九州に拠点を作り、日向族となりました。
二つのグループは、日本で落ち合ったら一緒に協力して一つの国を造ろうと約束していました。
が、
それは叶いませんでした。
先に九州に入っていた日向族が、後から来た出雲族を排除しようとしたからです。
日向族は、出雲族が持っていた皇位継承の証『十種神宝』(とくさのかんだから)をよこせと言ってきました。
以前、皇位継承の証は『三種の神器』だとお伝えしましたが、ここで『十種神宝』なるものが出てきました。
これは一体、どういうことなのでしょうか。。。。